2022.11.20 #6 帰ってきたひとりの人間

帰ってきた。

書くのが辛かったし、見返すのも辛いから、やめようと、おもっていたんだけど、

かえってきた。

依然状況は停滞しているが、僕は少しだけ強くなった。

周りの人たちが僕のことを愛してくれていることも思い知った。

もしかしたら、大丈夫かもしれない。

そんな日をいくつも少しずつ、少しずつ重ねてきた。

僕はまだ多くのものから逃げている。

そして、今後も多くのものから逃げ続けるだろう。

でも、

大丈夫

というか

大丈夫、を信じたい

というか

大丈夫、を信じたい、という自分を信じてみたい

そんな気持ちになってきているのがわかる。

とても大きなものを毎日もらっている。

もう自分はあの頃の自分とは何かが違う。

最近はあまりとぼとぼ歩かなくなった。

てくてく歩いている。

しかと目で見つめながら、

いろんなものが動き回る音に耳をそば立てながら、

あっという間に変わってしまう空気の香りを胸いっぱいに吸い込みながら、

僕は、歩く。

走れないかも、自転車には乗れないかも、ましてや車や電車なんてもってのほかだ。

でも、僕は、歩く。

誰に何と言われようと、僕は、やさぐれずに、全てを感じながら、歩く。

もう、進めるよ。

ありがとう、自分、おつかれさま、がんばったね。

そうだ、そうさ、そうね、そうなのだ。

僕は幸せになっていいんだ。

思い切り幸せになるんだ。

なれるかわからないけど、なろうとするんだ。

周りのみんなが認めてくれたように、僕も誰かを包み込むように、認めるんだ。

なんだか歩いていける気がするのは、きっと、気のせいじゃない。

おつかれさま、自分。

そして、

こんにちは、自分。